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2012年 04月 14日
最初の写真をご覧ください。広告をよく出している歯科医院で一年前にインプラントの治療をされたそうです。インプラントの被せ物がしっくり来ないので、三回やり直してもらったそうです。三回やり直してこうなったのですが、今でも満足していないそうです。他の歯も治療してもらったのですが、インプラントじゃないところは代診の先生から治療してもらったけれど、咬み合わせが悪くて、全体的に歯がぐらぐらしてきて痛みがあるので、通院するのをやめて、私の歯科医院に来られたそうです。
全体的な歯周病の治療が不十分なのはすぐに分かりましたが、インプラントの治療に関しては多くの疑問を感じました。二番目の画像はそのレントゲンの画像ですが、被せる修復物の歯の中心にインプラントが埋入されておらず、歯と歯の間にインプラントが埋入されています。そのためインプラントのアバットメント(金属の上部構造物の土台)が歯と歯の隙間に見えているわけです。こういう被せ物では患者さんは満足するはずがありません。何回やり直してもこの写真の状態が精一杯でしょう。 前歯部および小臼歯部つまり口を開けた時に見える部分のインプラント治療は審美的なものでなければなりません。 三番目の写真を見てください。この方の口の中には4本のインプラントが入っていますが、どの歯に入っているのか分かりますか。四番目のレントゲンの画像をご覧ください。4本のインプラントのうちの天然の歯に隣接したインプラントがその歯根のぎりぎりの部分に入っているのが分かりますか。審美的な美しいインプラント治療をするためには歯根ぎりぎりの所にドリリングして埋入しなければいけません。これがこのインプラント手術の一番難しいところなのです。手術のためのステント合わせ(これによって埋入方向と深度を確かめる)も数回に及びます。一回合わせた位では不十分です。数回のステントの丁寧な修正が重要です。 最初の患者さんのインプラントのレントゲンを見てください。インプラントは何ら計画性がなく漫然と埋入されているように見えます。このようなインプラント手術ならば比較的容易だといえます。こんな手術なら1年間に1000本打っても2000本打っても、さほど難しいことではありません。年間にどんなに沢山のインプラントを手がけたからといっても、それはその人の技量を示すものではありません。数を誇るような歯科医院はよくありません。 患者さんの期待を裏切るようなことはしたくないものです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 2012年 03月 31日
最初の写真をご覧になって下さい。ここまで自分の歯を喪失してしまったら、人生は何と空しい夢のないものになってしまうことでしょう。いくつかの他の歯科医院を訪ねられたのですが、この上顎のインプラントの治療は難しいと断られて、私の歯科医院に来院されました。そして患者さんのお口の中の健康に対する熱意が、次の画像に見られるような素晴らしいインプラント治療を現実のものにしていきました。患者さんの協力と歯科医師の様々な努力によって、骨の厚さが1mmから2mm位しかなかった上顎の骨をどうにかインプラントを植立できる厚さまで再生していき、ついに前歯部から臼歯部までの全部の歯牙をインプラントによって修復することができました。歯槽骨の欠損部に数回にわたり垂直的また水平的なGBR(骨造成)を行い、上顎洞の粘膜の肥厚が大きく一般的なサイナスリフトは不可能であったために、歯槽骨の骨頂からのアプローチにより正に奇跡的な新生骨の造成に成功した症例です。患者さんの熱意と当医院の努力の賜物です。
![]() ![]() ![]() 2012年 03月 31日
このインプラントは旧タイプのブレードインプラントですが、14年目を迎えました。今まで何のトラブルもなく、現在も十分に機能し続けています。連結している天然歯の歯周組織の状態も良好です。今ではほとんど使用されなくなったインプラントですが、ここまで長持ちすると、これを開発された歯科医学者の先生方をあらためて尊敬してしまいます。10年以上の間、No troubleというのは、素晴らしいことなのです。私の患者さんの中で、このタイプのインプラントの最長の症例は23年ですが、これも今でも機能し続けています。二枚目のレントゲンの画像で見るとお分かりになると思いますが、骨の中には比較的大きなインプラントの本体が入っています。最近の若い歯科医師は、こんな大きなインプラントをどうやって硬い骨の中に埋め込むのですかと不思議がりますが、確かに昔のインプラント手術の方が技術的には難度が高かったかもしれませんね。
![]() ![]() 2012年 02月 11日
歯周病の手術をしていると、歯茎の下の所から大きな歯石が出てくることがあります。この間もある中年の男性の歯肉の下から大きな歯石が出土しました。この歯石は色が暗褐色あるいは暗赤色を呈しており、表面がごつごつしていて大変硬い歯石です。最初の写真が表側の写真で、次の写真が裏側の写真です。大きさがよく分かるように、下の親知らずの歯牙を横に置きました。長い時間をかけてここまて゛大きくなるため、この歯石はとても硬いです。この歯石は歯肉の下に付着していますから、歯肉縁下歯石と呼びます。この歯石は早めに取り除かないと、次第に大きくなっていき、硬さもだんだん硬くなってなかなか取れなくなっていきます。ですから、こまめに歯石除去を行うことが大切なのです。二十歳をすぎたら、年間に二回、半年に一度は、歯科医院に行って歯石をとってもらいましょう。また、中年以上の方で一度中等度の歯周病と診断された方は、歯石を取ってもらってよくなったと過信せずに、毎月一度歯科医院に行って歯石を取ってもらうことが重要です。中等度以上の歯周病になった人の歯茎は、歯周ポケットが深いため、すぐにまた歯石ができてしまいます。これをこまめに取り除くことが、歯の健康につながるのです。
![]() ![]() 2011年 11月 06日
根管充填はその歯の寿命を決定してしまう重大な歯科医療技術です。歯がカリエスつまり虫歯に侵されて、大きな穴ができて、それが神経や血管が入っている根管に細菌が侵入して感染した後に、神経や血管がなくなった根管に体に為害性のない永久に不変の薬物を充填するのが根管充填です。大事な事は根管内に細菌が生存できるような隙間を残さないということです。ところが根管内は、湾曲したり枝分かれしたり網状であったりするため、この内部に隙間なく薬物を充填するのは至難の業なのです。根管の中には細菌や老廃物の他に多量の水分が存在しています。それを蒸散して取り除くためには、この内部にレーザーを照射する必要があります。レーザー照射の技術なくしてこのレベルの根管充填はできません。神経を取ってから被せてもらった歯がまた悪くなってしまうのは、この根管内部の多量の水分と老廃物を取り除いていないのが原因です。
最初の写真は珍しい網状の根管の根充写真です。二番目の写真は枝分かれした細い側枝の根管充填写真です。三番目の写真は湾曲した根尖部分の根管充填写真です。根管充填は歯牙の寿命を決定する重要な医療技術なのです。ご自分の歯を治療してもらったなら、その根充の写真を見せてもらってその力量を確かめるのは大事なことです。今からは根管充填の良し悪しをチェックするようにして下さい。そう言われて気分を害するような歯科医師は信頼しない方がよいでしょう。 ![]() ![]() ![]()
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