長崎県松浦郡星賀港にてエギングⅡ
 対岸の波止にも若者たちが四、五人エギングに興じていましたが、彼らは風に向かってエギを投げているので飛んでも30メートルくらいしか飛びません。それに比べると、こっちは風に乗せて飛ばせるので、その二倍の60メートルも飛ばすことができます。水のきれいな海の上をエギがすうーっと遠くまで飛んでいくのは、見ていて快いものです。そうやって二時間近く釣っていると、地元のおじいさんがやってきて、「去年はイカがよう上がっとったが、今年はあんまり上がらんもんね」「魚の方も数がへっとる、あんまり釣れよらん」と、そばで小汚い歯を出して言うものだから、少しがっかりしました。それでも、気を取り直してまた釣り出しました。四時半を過ぎると、今度は別のおじいさんが竿を数本と道具を持ってやってきました。「ここで、夜釣りをせらっしゃるですか?」と尋ねるので、「いいえ、夕方には帰ります」と答えると、にんまりしてからがさごそ竿を出して、防波堤の高い壁の向こう側に仕掛けを投げて何か釣り出した。まき餌かごが付いているので、アジでも釣っているのだろう。しばらくすると、海水の入ったバケツの中に小さな魚が動いている。小ぶりのアジであった。「もっとこんまい方がいいけどなぁ」と、じいさんはつぶやいている。これでイカを狙うらしい。しかし、今の季節の夜釣りは寒さがこたえるであろう。釣り人も様々である。それがまた楽しい。
 波止の釣りは楽しい事も多いけれど、危険な面も多い。波止で釣りをする時は、必ずライフジャケットを着ておきましょう。海に落ちてしまった場合のことを考えて、どこに階段があるのか必ず確認しておきましょう。誰かが海に落ちてしまった時は長い柄の付いたタモ網などを使って、落ちた人を階段の方に導いてあげてください。家族連れの方で小さな子供をそばで遊ばせている人が時々見られますが、大変危険ですから、お子さんにも必ずライフジャケットを着せてあげておきましょう。釣り人のマナーです。
 日が暮れて、松浦の海岸沿いの道を車で走っていると、東の方の山影から、大きな月が出てきました。満月で、今まで見た月の中では一番大きかったと思います。「あんな大きなお月様は初めて見たわ」家内が言いました。こういう空気の綺麗な場所では、月も大きく美しく見えるようです。イカは釣れませんでしたが、いいものを見ることができました。
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by tanaka_dental | 2010-03-01 22:19 | フィッシング