カテゴリ:最先端医療( 2 )
根管充填とは、何ですか?
 先日のブログで説明したと思いますが、根管充填とは神経や血管が入っていた歯の中の歯髄のあった部分に、体に害のない薬剤を充填して細菌などが中に侵入できないようにすることです。ところが、この根管の内部は複雑な構造になっていて、途中で細く枝分かれしたり、あるいは隣の枝と合体してひとつになったり、あるいは網の目状になったりしているため、この中に緊密に薬剤を充填するのは実は至難の業なのです。そこで活躍するのが、レーザー照射なのです。レーザーを照射することによって、根管内部の滲出液の蒸散や止血や挫滅した歯髄組織の蒸散、乾燥ができるため、複雑な根管内への充填も可能になってきました。下のレントゲン写真を見てください。根の先の根充材の入っている白い棒状の周りに細かい網目状の白いものが見えているのがお分かりになるでしょうか。これが珍しい網状根管の充填写真です。これでdead space(死腔)はなくなり、細菌が巣を作ることはできなくなり、病気から解放されるのです。これも最先端の歯科医療なのです。
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by tanaka_dental | 2009-10-07 02:31 | 最先端医療
根管治療とレーザー照射
 これは細菌に感染した根管の中にレーザーを照射しているところです。レーザー照射には、殺菌、消毒、滲出液の抑制、切削片の蒸散、消炎、スメアー層の除去、止血、挫滅した歯髄組織の蒸散などの効果があります。虫歯が進行して神経のある歯髄組織まで感染してしまうと、歯髄組織は死んでしまって細菌に感染した根管だけが残ります。このような歯を治すには、根管の中を殺菌消毒して感染した根管の表面をリーマーという器具で削り取らなくてはいけません。それからこの根管内に薬剤を浸み込ませた綿栓を置いてふたをして、中を殺菌していきます。根管の中が無菌状態に近くなったら、根管の中に根充材というものを緊密に入れて再び感染しないようにします。それを根管充填と言います。この根管充填の際に重要な事は、根管内を無菌乾燥状態にしてやることです。中に水分や滲出液が存在していたのでは、完全な根管充填はできません。根管の一番奥の方、一番先の方を十分に滅菌乾燥しなければなりません。そのためにはこのレーザー照射はどうしても必要なのです。これは歯科医療の中でも、最先端の技術なのです。
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by tanaka_dental | 2009-10-05 22:56 | 最先端医療