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最近のサイナスフロアエレベーションの一例
 上顎洞底までの距離が短い場合は、洞底の粘膜を人工的に押し上げて、骨補填材を挿入して新生骨を作り、咀嚼してもその重圧に耐えうる十分に強靭な骨体を築かなければなりません。サイナスフロアエレベーションのテクニックは今では必要不可欠なものになりました。今からの歯科医師はこの技術を磨いて、さらに予知性の高い優れたインプラント治療を心がけるべきでしょう。この上顎洞の外壁の中を動脈の一部が横切っているのが観察されます。手術においてこの動脈に損傷を与える事は、命に関わるので十分に注意するべき事であります。
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by tanaka_dental | 2010-12-12 21:07 | インプラント
知歯(親知らず)の根充
 上顎第三大臼歯の根管充填はよほどの場合でない限りやることはありません。親知らずはカリエスつまり虫歯になるとすぐに抜かれる運命なのが一般的です。親知らずが生えてくる時に後ろから歯列全体を押すために歯並びが悪くなるのはよく知られています。また親知らず生えてくるとその周囲の歯茎が炎症を起こしやすいことも周知の事実です。ですから諸悪の根源のような親知らずはすぐに抜かれてしまいます。しかし、抜歯できない場合があります。この患者さんのように歯並びが正常で親知らずが上下ともきれいに生えていて正常に咬合しているケースでは、その歯がたとえ虫歯になっても治療して元の状態に回復してやるべきです。親知らずは第三大臼歯といって、口腔内の一番奥に位置しています。ですからその根管の治療はとても難しいのです。根管をリーマーという器具で少しずつ拡大していきますが、素手でするのはなかなか大変なのです。そこでマイクロモーターの付いた専用の機械で根管の拡大をしたりしますが、素手の場合と違って拡大している感触が伝わらないために十分な治療ができないことがあります。この患者さんの場合、根管を80番まで拡大して、根管充填をすることができました。しかもバーティカルと言って垂直的にしっかりと加圧してあるので再び細菌感染することはないでしょう。このような治療ができるようになったことは喜ばしいことなのです。
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by tanaka_dental | 2010-12-12 10:39 | 根管充填