上顎の骨再生の難症例
 この患者さんの場合は、上顎の臼歯部に長い間部分入れ歯を使用しておられて、その金具を掛けていた大臼歯が動揺して抜け落ちてしまったために、その歯の周囲の骨はとても薄い状態になっていました。厚さが二、三ミリメートルしかなかったのです。しかもその骨の形状はでこぼこしていて複雑な形をしていました。さらに上顎洞の粘膜は肥厚が著しくて、洞内の大半が浸潤性の肥厚で満たされていました。このようなケースでは、当然のことながら、洞の粘膜を大きく挙上することはできません。挙上できるとすれば、歯槽頂部を少し上げる位でしょう。この薄い骨にインプラントを何とか埋入するには、垂直方向に骨を造成しなくてはならないでしょう。一枚目の画像を見ると、ここの骨がどんなに薄いかお分かりになるでしょう。二枚目の画像は、この骨にサイナスエレベーションを行って骨を作り、さらにGBRを行って、どうにか骨の厚みを八ミリメートルくらいまで増やした状態を映したものです。これはかなり難度の高い症例です。
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by tanaka_dental | 2011-04-08 12:34 | 再生医療